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「百万円と苦虫女」を観た。 蒼井優は好きだし、チラシがかわいかったし、まあおもしろいだろうなー、 くらいの気持ちで行ったが、もう、えらく感動してしまい、ここ最近観た映画で、いや、 今まで観た映画でいちばん好きかもしれんと思った。 舞台が転々と変わり、小説だったら第1章~第4章に分けられると思うのだけど、 2時間の中につめこまれた4章すべてが、すごく丁寧だった。 1章1章進むごとに、主人公が少しずつ変わっていく、その流れが本当に自然だった。 蒼井優が、とにかくきらっきらしていた。 これから、映画の中身をじゃんじゃん書こうと思うので、まだこの映画を観ておらず、 今後観ようと思っている人には、この先を読まないで欲しいと思う。 4回くらい泣いてしまった。 弟とふたりで、手をつないで歩くシーン、桃畑からトラックの荷台に乗って去るシーン、 両思いになって歩き出すふたりの背中のシーン、 そして弟からの手紙のシーンからラストまではなんかずーっと涙が止まらなかった。 「自分探し」を否定する台詞の説得力もすばらしかったし、 弟が弟なりに出した答えも、正しいかどうかはわからないけどかっこよくて、 中島の告白の前置き「買い物袋を持っていうのもなんなんだけど」は、 「好きです」という前に、それだけで泣きそうになった。 ただ、最後の、お金を借りつづけた理由を、あの同じ大学の女の子に言わせるのが、 それだけが、ちょっと残念だった。 100万円を貯めたら出て行ってしまうという話を、中島があの子にしていたのが悲しい。 もっとほかの方法で、その理由を観ている人に知らせることはできなかったのかなぁ。 でも、だからこそ、最後ふたりはああいう形になってしまったのか。 とか思うと納得できなくもないけど。 ちょっと陰のある、でもたくましい女の子とその子を理解してくれる普通の青年、 という構図が、「ジョゼと虎と魚たち」を思い出させて、 まったく自分は、こういうのが好きなんだなぁ、と思った。 でも妻夫木くんよりも、森山未来のほうが、だんぜん普通っぽさが勝っているけど。 いい映画だった。文脈考えず、だらだらと書いてしまった。 DVDでたら絶対に買おう。 楽しみにしていた「ザ・マジックアワー」を観にいった。 ずいぶん前に、この映画の公開を知ってから、ずっと6月になるのを楽しみにしていた。 ブルータスの三谷幸喜特集も購入した。 こんなに期待して、もしおもしろくなかったらどうしよう、ということももちろん考えた。 ダメージを受けるのは少しでも抑えたい。 なので、妻夫木くんと深津絵里さんを大スクリーンで観られるだけでもうじゅうぶんじゃないか。 という心持ちで鑑賞に臨んだ。 まだ観ていない人もたくさんいると思うので、詳しくは書けないが、 おもしろかった!これこそエンターテインメントだ!ものすごく笑ったし、泣いた場面もあった。 前作、有頂天ホテルも大好きだが、正直その何倍もおもしろいと思った。 映画を観て、こんなにおもしろいと思ったことはないと思う。 期待して期待して、あっさりと裏切られた。ものすごくいい方向に。 そんなわけで、公開中にもう1回は観にいこうと思う。 この日は、もうひとつイベントがあった。 ヨーロッパ企画福岡講演「あんなに優しかったゴーレム」である。 映画「サマータイムマシンブルース」でその存在を知り、 DVD「ロードランナーズハイ&ロー」で、その魅力を知ったヨーロッパ企画。 舞台「火星の倉庫」を友達と観に行ったきみどりさんは、 こんなに舞台を見ておもしろいと思ったことはないとわたしに力説した。 そして今回ついに、わたしも生舞台を見ることになったわけだが、 これまた期待に期待していたので、万が一おもしろくなかったときの気持ちの行き場のことも もちろんちゃんと考えておいた。 今日はとにかくマジックアワーがおもしろすぎた。もうそれでじゅうぶんじゃないか、と思おうと。 観終わって、 こんな日があっていいのか、と呆けてしまった。 1日に2つものエンターテインメントを観て、 その2つが、どっちも、ものすごくおもしろいだなんて、こんなことがあっていいのかと。 むしろ、午前中のマジックアワーは、すっかり吹っ飛んでしまった。 気持ちいいくらいに消えて、まったく混ざらない。 日ごろ、きみどりさんや会社の人や友達と話していて、 何気ない一言でも、そのタイミングでその人が言ったことで、 ゾーンに入るというか、その場がおもしろくなることが、ままある。 何を言ってもなんか笑えて、その場にいる人しかわからないおもしろい空気になって、 でもそのときのことを、その場にいなかった人に話しても、ぜんぜん伝わらない、 みたいなことが、しょっちゅうある。 そういうふうに、おもしろい空気になってる人たちの状況を、 その場にはいないけど、第三者として、でもリアルタイムで見てる。 ヨーロッパ企画の芝居は、そんな感じがする。 彼らの芝居を観に来て笑っているお客さんたちとは、 なんかすぐ友達になれるんじゃないかと思ってしまう。 ふだんからおもしろいと感じる空気のツボが、きっと近いと思う。 劇的にすばらしいこととか幸せなことなんて、一生に数回あるかないかだけど、 それでも何かしら前へ前へと生きていけるのは、 日々の、人とのかかわりの中でのどうでもいい笑いなんじゃないかと思う。 わざわざ思い出したりしないけど、その瞬間、誰かの何かがおかしくて笑って、 そういう瞬間の繰り返しが、なにかしらの栄養になっているんだと思う。 そんなことをしみじみと考えてしまうほど、笑いに魅了された1日だった。 マジックアワーみたいな映画は、もう、次にいつできるかなんてわからないけど、 ヨーロッパ企画は、今後も同じメンバーでの公演がどんどんありそうなので、すごく楽しみだ。 ![]() < 前のページ次のページ >
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